■ 眼はどこから? ■
 
人間の目はどのようにしてできたのですか
目の発生、つまり視覚器官のはじまりは生物がこの地球上にあらわれはじめてから始まったといえます。目のない小さな生物(単細胞生物)でさえ光と暗やみがわかります。また、ミミズでは、目とよばれるものはありませんが,皮ふにたくさんの光を感じる細胞(光感覚細胞)を持っていて、明るさのわずかな変化をうまくとらえています。人間の目は、このような感覚細胞の進化の結果といえるでしょう。現在の人間の目は、脳のこつの断片が、残りの部分から分かれ、だんだん目に変わっていったものです。つまり、人間の目は、外にとび出した脳といってもよいでしょう。
参照 http://www.ocular.net/jiten/jiten001.htm
眼のしくみ
参照 http://homepage2.nifty.com/kaitsuka/index.html
毛様体 筋肉の多い組織で、調節と呼ばれるピント合わせを行う部分です。
虹彩 黒目の周りにある茶色い部分で、眼球内に入ってくる光量を調節します。
カメラに例えると「絞り」にあたります。
瞳孔 黒目の部分です。光の通り道となっています。角膜眼球の前面にあり、強膜より湾曲が強く突出しています。
透明で眼球の外膜の1/5を占めています。
水晶体 凸レンズ状をしており、透明で弾力性があります。
毛様体と連係してピント合わせを行います。
硝子体 網膜と水晶体に囲まれた部分で、透明でゲル状の液体が詰まっています。
視神経 網膜の視細胞からの情報を大脳の後頭葉に伝える、いわば信号ケーブルです。
黄斑部 色覚・形態覚を司る視細胞が集中していて視力の最も鋭敏な部分です。
正面からの光が結像する部分となります。
強膜 角膜とともに眼球の外膜を形成しています。
白目と呼ばれる部分で、大変強靭な組織で出来ています。
脈絡膜 強膜と網膜の間にある膜で、血管が多く眼球の栄養を司っています。
また、瞳孔以外から光が入らないように暗幕の役目もしています。網膜脈絡膜の内側にあり、カメラでいうフィルムに相当します。
視細胞により光を電気エネルギーに変換して視神経へ送ります。
カメラとの比較
カメラ
ボディー
強膜(しろ目)
フィルター
角膜(くろ目)
レンズ
水晶体
しぼり
虹彩(こうさい)
フィルム
網膜(もうまく)
 最近のカメラでは、ピントを合わさずに簡単に写せるようになっています。これは、しぼりが光の強さによって自動的に大きくなったり小さくなったりして光の調節をしながら、フィルムに適当な明るさで像をむすんでいるためです。このように、目とカメラは、つくりそのものがよく似ています。
 しかし、最近では自動シポリの写真機もできていますが、一般にカメラでは、レンズの光の屈折カが変わらないため、像をフィルム上にむすばせるためにはレンズを前後に動かさねばなりません(焦点距離を変えることで焦点を合わす)。
 目では、レンズの働きをする水晶体が光の屈折力を変えて網膜の上で像をむすばせます。
 また、フィルムは光のエネルギーを物理的なまま残しますが、網膜では、視細胞から受けとった情報を意味のある「画面」にして脳に送り、脳ではじめて「現像」して「見る」という道すじをとることになります。
 上の図にあるように、網膜に映し出された画像は逆さまになっていますが、脳はこの逆さまの像をまた逆さまに映し出すよう考えることで、外界のものをあるがままに見ています。
眼について、さらに詳しいことを知りたい方は http://homepage2.nifty.com/kaitsuka/index.htm を参照願います。