人間の体形は骨で作られています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
頭の骨を真ん中で切って、ふたをあけた状態(じょうたい)です。

下が鼻側で、頭の中を上から見ています。

    下が頭の後ろ側
 
 
光を感じる神経の束が走る穴。
 
脊髄(せきずい)がとおる穴。
 
大事な脳(のう)がここに収まります。
 
          耳の穴
赤ちゃんの頃、骨は柔らかく、1本であるべき骨が2,3個にわかれてみえるようです。赤ちゃんの約350この骨は、長い時間をかけてつながり1本になり大人になると206こになります。
体の中で、一番小さな骨は、耳の中にある長さ約3mmの鐙骨(あぶみこつ)です。一番大きな骨は大腿骨(だいたいこつ)、つまり腰からのびたふとももの骨です。
左から、槌(つち)骨、砧(きぬた)骨、鐙(あぶみ)骨です。
鼓膜(こまく)にくっついているのがつちこつです。
槌骨は砧骨に、砧骨はあぶみ骨に接しています。音の振動(しんどう)
で、鼓膜が太鼓(たいこ)のようにふるえます。このふるえが3つの骨に伝わり、耳の奥で音が電気信号に変わります。これを脳が音として感じます。
子供の骨の特徴
お腹側 背中側 生まれたとき全体として、後ろに曲がっています。

生後3〜4ヶ月で、頸椎(けいつい)つまり、首あたりの骨が前に曲がります。
うつぶせで首をあげた姿勢ができます。

お座りができる頃、腰椎(ようつい)つまり、腰の骨が前に曲がりはじめ、12〜13ヶ月で立つとき、腰の骨が完全に前に曲がります。
身長の伸び具合(ある男子の場合)
骨が伸びる理由
下の絵のように、すじ状に透けて見える骨端線という軟骨がある部位から、骨は伸びていきます。
10歳まで1年に約6cm
10〜12歳まで1年に8cm
12〜14歳まで1年に約10cm
16〜18歳で身長の伸びは止まる。


上の写真のように、大人になると、骨端線はなくなります。
骨端線(骨の成長線)は骨や靭帯、腱よりも力学的に弱いため、軽微な外力(ケガ)で容易に損傷します。  
筋肉
筋肉には、2種類あります。随意(ずいい)筋と不随意(ふずい)筋です。
随意(ずいい)筋は、たとえば自分の意志で右に進もうとするとき、右に進むために活動する筋肉群です。
不随意筋は自分の意志で動かない筋肉群で、自律(じりつ)神経に支配されています。
たとえば、心臓、胃、小腸や大腸などの筋肉です。
下のアニメは、膝(ひざ)に付着する正面の筋肉を表しています。
腱(けん) 筋肉がのびて骨に付着する部分を腱といいます。上の図で、赤い筋肉が白くなっている部分です。伸びちぢみする筋肉の力は腱を介して骨に伝わります。
靭帯(じんたい)とは? 骨に付着した筋肉が動くと、骨も一緒に動きます。激しく動くと、すこしずつ骨がずれていきます。骨と骨が接する関節がぐらぐらしないように、骨と骨をつないで固定するものが必要です。
これが靭帯です。
関節がねじれるときには、靭帯もねじれます。ねじれがもどるとき、主に靭帯がもとにもどる力が関係します。