ここに掲載した写真類は、http://www.tahara-seikei.com/1000.htmから引用しました。
膝は曲げたり、伸ばしたりします。このための筋肉と靭帯(じんたい)があります。勉強してみましょう。
大腿骨(だいたいこつ) 膝蓋骨(しつがいこつ)
いわゆる さら

半月板
右の模型のように、外側と内側に板があります。
クッションの役目です。
筋肉(右膝)
約12個の筋肉が膝周辺に付着しています。
正面 右側面
左側面 後面
膝の屈伸(くっしん)
膝を伸ばしたり曲げたりするとき、筋肉が縮みます。
右膝を伸ばすときに働く筋肉はどれかな?
収縮(しゅうしゅく)する筋肉を青色で示しました。
半月板は省いてあります。
右膝を曲げるときの筋肉は?
左横(足の内側)からみたとき
  右横(足の外側)からみたとき
膝を伸ばすとき、大腿骨(だいたいこつ)と膝蓋骨つまり皿に付着した大腿四頭筋(だいたいよんとうきん)が縮むことで腓骨と脛骨が伸びます。

足の内側にある5つの筋肉と外側にある2つの筋肉が縮むことで、膝が曲がります。
骨と骨を固定する靭帯(じんたい)が必要です。
右膝の靭帯(じんたい)
正面 正面で膝蓋靭帯を持ち上げたところ
後ろ側  
靭帯の数は5こです。
外側側副(ふく)、内側側副、膝蓋、前十字、後十字靭帯です。

字の通り、外側側副(ふく)靭帯は、膝の外側の補強(ほきょう)で、内側は膝の内側の補強です。

膝蓋(しつがい)靭帯は、膝の前の部分の補強です。
前十字靭帯、後十字靭帯は何をしているんだろうか。
前十字靭帯の役目
膝を強く早く伸ばすと、下の足(下腿)が前に突き出ることがあります。

前に突き出ると、歩けなくなります。、そこで、骨と骨の間に強いひものような靭帯を置くことで、突き出ることを防ぎます。下の図で、前十字靭帯は黄色で示しました。

大腿骨(だいたいこつ、膝上の骨)、下腿骨(膝下の骨2本)、半月板と黄色で示した前十字靭帯との関係をアニメで示しました。
青色で示した半月板は、外側と内側にわかれ、アニメのように、中が開いています。
脛骨の前面に付着した前十字靭帯は、半月板の穴を通って、斜め後ろ側にある大腿骨に付着します。
後十字靭帯の役目
膝を素早く強く曲げると、膝下の足が後ろのほうに振り切れる場合があります。

脛骨の後面に付着した靭帯が、大腿骨の後ろ内側面に付着することで、曲げたとき、大腿骨から脛骨がはずれないようにしています。靭帯は黄色で示しました。

膝の後ろ側を見ています。
前に見える前十字靭帯が、膝の後ろ側に付着します。
後十字靭帯は膝の後ろ側で上下の骨に付着しています。
この靭帯で、脛骨が普通以上に後ろに移動することを防いでいます。