脊髄の長さは約40〜45cmで円柱のような形をしています。下の先のほうはとがっていて、円錐のようになっています。
 脊髄も、脳と同じように大事な器官なので、何重にも骨や膜に包まれています。まず一番外を脊柱が守っています。脊柱の中の脊髄は、脊髄膜で守られています。脊髄膜は三重になっていて、内側から、軟膜、くも膜、硬膜です。
 軟膜とくも膜の間には、髄液が入っています。髄液は脊柱が外から大きな衝撃を受けても、その衝撃を和らげる働きをしています。
脊髄から神経は何本でているのかな?
脊髄から31対の脊髄神経が出ていて、手や足や、体の筋肉や関節や、胃、心臓、肺などの内臓とつながっています。
 脊髄の神経線維は、上下にとおり、上は大脳皮質につながっています。脊髄は、けい髄、胸髄、腰髄、仙髄にわかれています。
 脊髄の中は、神経細胞と神経線維が束になっています。

参考にしたURL:http://contest.thinkquest.jp/tqj1999/20151/seki11.htm
運動神経のゆくえは?
右手が動くとき、左脳の運動野というところから電気的な信号がでて、運動神経を刺激します。この運動神経は大脳の一部である延髄の錐体路というところで交差し右側の脊髄を下に通り、右手の筋肉群にいきます。
左足が動くしくみも同様です。
右脳からの刺激が電気的な刺激になり、その刺激は錐体路で交差した運動神経を伝わり、左側の脊髄の中を下り、足の筋肉群にいきます。
感覚神経とは?
右手を蜂に刺されたとき、皮膚の痛みを感じる場所から、電気的な信号がでます。その信号は脊髄の右側の感覚神経を伝わり、少し上で脊髄の左側にまたぎ上に向かいます。左脳の感覚野にたどりつき、痛いと感じます。
左足に蜂がとまり刺したとき、右手と同じようなことが起こります。
脊髄の左側を刺激が通り交叉後、右脳で痛いと感じます。
感覚神経と運動神経は脊髄の中をどのように走っているのかな?
背中側

おなか側
薄い青色と青色で示した運動神経は脊髄の前面に出ています。刺激は脊髄の中を大脳からそれぞれの場所に向かって下に下りていきます。
赤色と黄色で示した感覚神経は、脊髄の後ろ側にあります。痛いという刺激は、この神経を伝って大脳へと上に向かいます。
首の辺りで、神経が途切れるような事故が生じたら、どうなるかな?
手と足が動かなくなり、痛みなども感じなくなるでしょう。
スポーツで怪我をしないよう、注意しましょう。